AutoForm-AssemblySolverでは直感的なユーザー・インターフェースを用いてBiWアセンブリ工程のシミュレーションを実行できます。結果評価にはAutoForm-Explorerを利用します。結果がどの程度まで現実を反映しているかは、シミュレーションで定義したパラメータおよびシミュレーションで設定した金型設計や工程が、どの程度まで実際の製造工程と一致しているかによって決まります。
AutoForm-AssemblySolverは、エンジニアリング工程をすべての段階で最適にサポートします。このソフトウェアを活用することで、開発の早期段階と最終検証の両方にて、シミュレーションを迅速に実行できます。結果は各工程の最後だけでなく、特定の工程の任意の増分ステップの結果も確認できます。そのため実際の生産中よりもはるかに短時間で、製造工程を詳細に把握できます。
AutoForm-FormFitでは、部品形状を修正して、車体アセンブリの寸法を適合させることができます。AutoForm-FormFitをエンジニアリングの早期段階から活用することで、アセンブリ部品に設計変更を加え、寸法精度に対する影響を解析できます。このようにアセンブリの寸法偏差の原因を特定し、部品設計を最適化するための対策を講じることができます。
後のプロセス・エンジニアリングでは、アセンブリ工程にて生じるスプリングバックの影響をAutoForm-FormFitで見込み補正し、プレス成形した部品のフォーミング工程を調整できます。またアセンブリ工程で選択した部品に対して、基準の部品設計 (CAD-0)から逸脱した新たなターゲット形状を自動作成することも可能です。これらの新しい形状から部品や工程設計の代替案を評価し、アセンブリで寸法を適合させる効果的な見込み補正戦略を定義できます。生産準備から量産の段階でAutoForm-FormFitを活用し、測定したスキャン・データをもとに、アセンブリ工程レイアウトの代替案を評価し、不具合に対する効果的な対策を検討することができます。