正しく位置を合わせる
測定された部品の検査や解析は、デジタイズされたデータが3D上で適切に位置が決められた時のみ可能になります。測定された部品は、一般に基準と測定寸法を抽出し比較を可能にするため基準となるCADモデルに位置合わせされます。また位置合わせにより、周りの部品とバーチャルで組み付けを行い干渉の問題の確認や段差と隙間の誤差の解析も可能になります。
PolyWorks|Inspectorは、様々なデータの位置合わせテクニックを提供します。:
面形状または断面形状を使用 (測定データからCADデータへベストフィット、回転/移動や許容値領域で拘束が可能)
フィーチャー <平面、線、点など>を使用 (3-2-1, 中心点ペア、GD&T データムリファレンスフレーム)
リファレンスポイントとラインを使用 (RPS、 サーフェスポイント、6ポイント)
バーチャルゲージを使用 (キャリパー、段差&隙、エアフォイル)
必要な全ての寸法を抽出
測定された部品から寸法を抽出し、それらの対応する基準寸法との誤差を計算することがPolyWorks|Inspectorのワークフローの中心です。PolyWorksの優れた柔軟性により、寸法は測定点群から抽出でき、基準寸法はCADモデルまたは基準となる測定された部品から抽出できます。
PolyWorks|Inspector は、検査と解析に必要な完全なツールボックスを提供します。:
サーフェス、境界、断面の測定データと基準データの誤差算出
フィーチャー寸法とGD&T コントロール (ASME Y14.5-2009 と ISO 1101、PTB認定 )
段差隙、プロファイル半径、エアフォイル寸法(例 先端エッジ、後端エッジと全体)、組み付けの隙干渉、厚み、その他
PolyWorks|Inspector は、さらにシングルポイント測定機を使用して設備や冶具を正確に組み立てるためのリアルタイムガイダンス機能を提供します。
PolyWorks|Inspector は、レポートの正確性を保証し、複数ピースの検査を飛躍的に加速させる非常に優れた更新可能なレポートテクノロジーを提供します。
3D画面の画像や検査結果の表などのレポート項目は、プロジェクトが変更されると自動的に更新されます。プロジェクトで使用したパラメータの変更や新しいピースの測定データによる現在のピースの測定データの差し替えなどにより、検査レポートの内容全てが自動的に更新されます。
PolyWorks|Modeler は、統合リバース-エンジニアリング ソフトウェアソリューションで、デジタイズされた測定物のポリゴンモデルから最適なCAD要素- カーブ、サーフェス、パラメトリックスケッチ、幾何要素- を作成し、ユーザーがお使いのプロフェッショナルCADモデリングソリューションでの作業の出発点として提供します。
CADで扱い易い自由曲面を生成
プロフェッショナルCAD/CAMソリューションは、一般的にポリゴンモデル用の3Dモデリングツールを提供しません。デジタイズされたオブジェクトのサーフェスをCAD/CAMに渡す一般的な方法は、デジタイズ点群から生成されたポリゴンモデル上にNURBSサーフェスのネットワークをフィットすることから成ります。NURBSサーフェスは、自由曲面を数学的に表すには最適で、またCAD/CAM との相性が良いです。
PolyWorks|Modelerは、4辺かN辺トリムのNURBSパッチを形成するよう交差する複数のカーブをポリゴン上に作成する直感的なサーフェス作成アプローチを提案します。作成されたNURBSパッチは、ポリゴンにフィットされ連続性を持ったNURBSサーフェスネットワークの作成に使用されます。作成されたNURBSサーフェスは、IGESまたはSTEPファイルでエクスポートされ、後工程のためにCAD/CAMでインポートされます。
PolyWorks|Modeler NURBSサーフェス テクノロジーは、次の特長により作業時間とサーフェス品質との優れた兼ね合いを提供します:
直感的なカーブの形状再生方法と曲率連続カーブ
品質(精度、滑らかさと連続性)と自由度(トリム曲面、T字接合、曲率ベースの2ステップフィットプロセス、部分的なCAD再構築のため既存CADモデルへ作成サーフェスのブレンディング)に関してリバースエンジニアリングマーケットにおいてベストなNURBSフィットエンジン
NURBSパッチ境界間でのG2, G1, または G0 連続性の制御
四辺のNURBSパッチ領域での 自動G2連続性 サーフェスフィット
リバース-エンジニアリングのワークフローでの最初のステップは、‘メッシュ生成’ とも呼ばれるデジタイズ点群のポリゴンモデルへの変換から成ります。メッシュ生成のフェーズでは、ポイントのスムージングや曲率ベースの間引きなどの高度なデータ処理技術を生の点群データに適用させることができます。その結果、通常ポリゴンモデルは、生の測定データに比べて、よりコンパクトに、より正確に、よりノイズが少なくなります。
いくつかの工業アプリケーションでは、ポリゴンモデルを直接取り扱うことができます。例えば、ポリゴンモデルによる直接加工、3Dプリンターでの造形、または空力シミュレーションソフトウェアへの入力です。これらのアプリケーションのため、2つのカテゴリーのポリゴン編集ツールがPolyWorks|Modelerで提供されます:
一つ目のツールセットは、不完全にデジタイズされた形状を修正、最適化するために提供されます。例えば、完全な面を作成するために、測定されていない部位へ新たなポリゴンの挿入を行います。
二つ目のツールセットは、押し出し、オフセット、フィレットやブーリアン演算のような、ポリゴンモデル上でのCAD操作を提供します。