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CGTech.VERICUT 8.2.1 64ビット 日本語版

【2024,10月】 VERICUT(ベリカット)は、NCシミュレーション・最適化分野における世界のリーダーです。ベリカットを使えば、実機検証を行うことなく干渉やNCプログラムのミスを検出できます。

また、加工の効率化、詳細な部品解析、検査シートの自動生成、「インプロセス(切削モデル)」からのCADモデルの出力など、多彩な機能をもち、企業のコストダウン・品質向上・納期短縮に大きく貢献します!
製品 VERICUT バージョン 8.2.1 (64ビット)
言語 日本語版 分類 CAMソフト

ベリカット(VERICUT)は、CAD/CAMシステムのCLデータのシミュレーションとは異なり、工作機械で実行される『GコードNCプログラム』のシミュレーションを行い、エラーや衝突の危険防止、加工効率の向上を実現するシミュレーションソフトです。

VERICUTVERICUT

Vericut  製造業に特化したソフトウエア・ソリューション

ベリカットはGコード、CAMからのAPT/CLデータを使ってNC工作機械をシミュレートします。ワークを無駄にし、治具を傷つけ、刃物を折り、工作機械を壊すようなツールパスエラーを見つけ出します。ベリカットを使えば、食い込み、早送りでのエラー、干渉、不適切な送り速度といった加工上での問題点が過去のものとなります!

VERICUT製品群

ベリカットはモジュール毎に分かれています。必要な製品だけを購入することができます。オプション等は後から買い足すことによってVERICUTの機能も向上していきます。

VERICUTVERICUT製品群

Vericut ベリカットとは

「ベリカット」を使えば、NCプログラムを実機にかける前にコンピューター上で加工のシミュレーションを行い、問題を事前に

検出することができます。機械部品、治具、工具の破損や機械のクラッシュを未然に防ぎ、人手による段取り時間を軽減します。

また、オプティパス(最適化オプション)は、送り速度を自動的に修正してNCプログラムを改善します。

サイクルタイムを短縮し、加工効率を向上させます。

更に、ベリカットはインプロセスモデル(切削過程のソリッドモデル)を利用した精確な測定機能、インスペクション(検査シートの作成)など、多くの便利な機能も提供しています。

Vericut検証モジュール

検証モジュールは複数のワーク、ツールパスの設定を行い、3軸ミリング、2軸旋盤をシミュレートするのに必要なモジュールすべてを含みます。次のようなエラーを検出します。

  1. 不正確なプログラミング
  2. 早送りでの干渉
  3. 不正確なツールパス動作
  4. 治具、クランプとの干渉
  5. 工具とホルダの干渉
  6. CAD/CAMとポストプロセッサーのエラー

Vericutベリカットの構成

ベリカットは『ベリフィケーション(基本モジュール)』を基本構成とした下記のオプションモジュールにより構成されています。

VERICUTベリカットの構成 イメージ

Vericut最適化オプション

最適化オプションは加工条件と切削体積に応じて送り速度を自動的に調整します。最適化オプションは加工時間を劇的に短縮し、生産性を向上させます。

VERICUT最適化オプション-1VERICUT最適化オプション-2

Vericutベリフィケーション (基本モジュール)

ベリカット製品の基本的な機能で、他のオプションモジュールを使用するために必要なものです。NCプログラムの検証と各種の加工シミュレーションを行います。

ベリフィケーションには、モデリング、コントローラの設定、IGES/STL等のコンバータ類、バッチ処理を含む、3軸フライスと2軸旋盤をシミュレーションを効率的に検証するために必要なすべてのものが含まれています。

VERICUTベリカットは次のようなエラーを検出できます。
Vericutベリカットは次のようなエラーを検出できます
不正確で誤って解釈されたデータ
不正確なプログラミング
ツールパスの不正動作
早送り動作による接触
治具や留め具との干渉
工具シャンクやホルダーとの干渉
CAD/CAM やポストプロセッサのバグ
 

Vericutマシンシミュレーション(機械動作)

NC工作機械全体の動作をシミュレーションして干渉チェックを行います。

テーブル、ヘッド、タレット、回転盤、スピンドル、ATC、治具、ワーク(材料)、切削工具、およびあらゆる部品間の干渉が検出されます。

また、各部品間で「干渉を検出する距離」を設定してニアミスをチェックすることもでき、リミットオーバーの検出も可能です。

ベリカットのツールパスレビューのモードでは、一行送りや一行戻しの際の機械の動きまでもシミュレーションできます。

VERICUTマシンシミュレーションの用途は?
Vericutマシンシミュレーションの用途は?
工作機械のクラッシュと部品間のニアミスを回避する
新しい工作機械導入後の立ち上げにかかる時間を短縮する
プログラマやオペレータがNCデータの動作を把握
加工の効率性を評価して改善
工場の安全性向上
より良い段取り指示書の作成
実機を使わずに、プログラマおよびマシンオペレータのト
レーニングを 実施できる
 

Vericut モデルエクスポート

VERICUTモデルエクスポート

マウスを2、3回クリックするだけで、お使いのツールパスから(切削フィーチャーを含む)インプロセスなCADモデルが生成されます。

加工工程のどの段階からも簡単に素早くCADモデルを生成できます。

ファイルサイズを最小化し、同時に穴、フィレット、コーナーラディウス、ポケット、底面、壁などの必要不可欠な加工データを失うことなく保存します。非常に正確なIGES、STL、ネイティブCADデータが作成されます。

 

Vericutマルチアクシス (多軸制御)

4軸・5軸以上の機械をシミュレーションします。フライス・穴加工・旋削・研削・複合加工・放電などに対応。

総合3次元干渉チェックは、加工中の材料に対して行われます。これにより、加工プロセス全体を確認したり、ワークと工作機械のエラーを同時にチェックしたりできます。

加工された部品とツールホルダー、ボーリングバー、ツールブロック、タレット、その他のコンポーネント間で発生するエラーが検出できます。

VERICUTマルチアクシスを使ったシミュレーション
Vericut マルチアクシスを使ったシミュレーション
多軸加工 (軸数の上限はありません)
複数の独立した切削ヘッド、アタッチメントの同期動作
  (2系統、多系統)
 

Vericutマシンシミュレーション

マシンシミュレーションモジュールは加工現場での実機とまるで同じように、工作機械全体をリアルに3D表示でシミュレーションします。軸のスライド部分、ヘッド、タレット、ロータリーテーブル、スピンドル、ツールチェンジャー、治具、ワーク、刃物、その他VERICUT内で定義したもの同士の干渉、ニアミスを検出します。コンポーネント間で"ニアミスゾーン"を設定して、実際にぶつからなくてもチェックを行うことができます。

開始点と終点のみ、またはツールパス上の任意の点のみをチェックするのではなく、VERICUTは干渉の可能性をNCデータ全体からもれなくチェックします。

(ユーザによって軸ごとに定義した)オーバーストロークもチェックします。

工作機械のライブラリーもモジュールに含まれています。これらの機械はお使いの設定に合わせてカスタマイズを行うことができます。ライブラリーには以下のような工作機械があります。

  1. Bohle
  2. Bostmatic 
  3. Cincinnati Milacron
  4. Drop & Rein
  5. Fedal
  6. Fidia
  1. 倉敷機械 
  2. Maho 
  3. 牧野フライス 
  4. ヤマザキマザック 
  5. 三井精機 
  6. オークマ 
  7. Forrest
  1. Kearney & Trecker
  2. Sundstrand 
  3. Giddings & Lewis 
  4. 豊田工機 
  5. Ingersoll Milling 
  6. ツガミ 
  7. 新日本工機
 

Vericutオプティパス (最適化)

オプティパスは切削状況と工具の機能に応じてそれぞれの接触箇所に最適な送り速度を自動的に割り当てます。

浅い切削や条件の良いところでは送り速度を速くし、工具に対する負荷が高いところでは遅くします。

加工経路を変更することなく最適な送り速度を新しいNCデータに書き込みます。

Vericutオプティパスの効果

  • サイクルタイム短縮による加工の効率アップ
  • 生産性向上とコストの削減
  • 加工の品質向上

VERICUTオプティパスの効果-1
  • 工具の磨耗を減らし、寿命を延ばす
  • 工作機械の耐用年数を延ばす
  • 現場で送りを調整する時間と労力を節減

VERICUTオプティパスの効果-2
 

Vericut比較オプション

CADモデルとVERICUT上の”切削”モデルを比較し食い込みや削り残しを発見します。サーフェイス一面、サーフェイスモデル、ソリッドモデルの一面とも比較を行います。ソリッド、サーフェイスデータが無い場合は、3D測定器からの点群を使って比較を行いエラーを許容値外の状況を検出します。また製品モデルを材料に埋め込んで干渉チェックを適時行います。工具が埋め込んだ製品モデルを削ると、ベリカットTは食い込み箇所をハイライトし、エラーログを残します。食い込み、干渉、削り残しをわかり易くするよう、製品モデル、ワーク、エラー箇所に任意の色を割り当てられます。モデルエクスポートモジュールを使用すると、比較結果をIGESモデルとして出力します。

VERICUT比較オプション

Vericutオートディフ (比較検査)

切削したモデルと3D-CADで設計したモデルを比較して削り過ぎや削り残しを検出します。

VERICUTオートディフ (比較検査)

製品が実際に加工されるまで、そのデータは多くの会社間、部署間、CAD/CAMシステム、プログラマ、エンジニアを通過します。このオプションを使えば、製造プロセスに関わる人の誰もが、間違って切削した箇所を見つけることができます。

また、オートディフ(比較)は、デザイン上の弱点や間違いを見つけるのにも使われます。

予めワーク(材料)の内部に設計モデルを埋め込んで、シミュレーションしながら削り過ぎをチェックすることもできます。

 

Vericutモデルエクスポート (CADモデル出力)

NCプログラムで加工中のどの段階でも、切削形状をCADモデルとして出力できます。

CGTech 独自のアルゴリズムがファイルのサイズを最小化する一方、穴やフィレット、コーナー半径、ポケットのフロアや壁といった加工部品を保持します。

その結果、高い精度を誇る「まるで加工されたような」モデルができます。

VERICUTモデルエクスポートの活用法
Vericutモデルエクスポートの活用法
古いAPTやNC データプログラムを活用してCADモデル  を作成
インプロセスモデルを使って、複数のセットアップや  段階的機械加工の計画を改善
「まるで加工されたような」モデルをCADシステムに  戻し、リバースエンジニアリングに活用
 

Vericut拡張マシンモジュール

拡張マシンモジュールによりベリカット内でより複雑な工作機械をシミュレートします。現在下記のような機械がサポートされています。

  1. インデックスマルチチャンネルサポート
  2. ワーク座標系の回転とオフセット
  3. ヘッドチェンジとコンポーネントの接続、切り離し
  4. ロータリー軸変換&同時切削

VericutNCマシンプロービング (機上計測)

加工途中のワークをタッチプローブで検査する機上計測をシミュレーションします。

プローブ形状の定義、接触停止した座標の記録などの機能が追加されます。

べリカットは加工途中の切削モデルに対してプローブ動作の指示を与える事ができるので、プローブ・プログラムの作成に理想的です。

このモジュールの機能により、以下の作業をしてもプローブが壊れたり機械がクラッシュしないことを確認できます。

  1. 材料や治具の位置決めとオフセットの調整
  2. バリエーションのある材料の測定と調整
  3. 材料と治具の構成、もしくは機械上の部品番号を識別
  4. 工具または治具のオフセットの測定と調整
  5. 工具の破損検知・重要な加工部品の検査

Vericutマシンディベロッパーズキットモジュール

このモジュールは、ベリカットが複雑で特異なNCデータを読み込めるようにするハイレベルなプログラミングツールです。ベリカットは大抵のNCデータを読み込むことができますが、現存するすべてのコントローラをサポートしているわけではありません。特殊な状況ではカスタマイズが必要になります。

C言語に似たプログラム言語を持つマシンディベロッパーズキットはNCデータフォーマットを解釈し、実行する機能を柔軟に提供します。