見込み変形を行う場合、以前は要素の指示回数が多く、最適な結果を得るまで、試行の回数を重ねる必要があり、作業時間を要していました。
- プレビュー機能による再計算
- 事前準備の削減
- アシスト機能でオペレーションを単純化
- 基準軸の設定を自動化
プレビュー機能による再計算
見込み変形の結果をプレビューできる機能を追加しました。以前は、変形の結果に問題があると、最初の変形面の指示からやり直していました。
アシスト機能でオペレーションを単純化
オペレーションのアシスト機能として、以下項目を追加しました。これは、お客さまからいただいたご要望にお応えした機能です。
- 見込み変形に必要な要素だけを自動振り分けできるようになりました。
- 変位量の分布について、自動設定ができるようになりました(図4)。
- 変位量の色分け設定は、基面に対して表側と裏側の変位量が表示できるようになりました
- 変形結果について、基面クラスを維持か新クラスで作成するかを選択できるようになりました。
見込み変形のオペレーション中に、基準軸の設定を自動で行う機能を追加しました。
以前は、5軸仕上げ加工の経路を部分的に作成するとき、CADで加工範囲を作成した後に、その加工範囲で面をトリムする操作が必要でした。特に、経路を作成する部分が複雑になる場合、トリムの操作に高いスキルが求められていました。
等高線仕上げ機能について、経路の品質向上に取り組みました。
加工範囲については、2Dまたは3Dスプライン形状を指示し、投影軸を指定するだけで設定ができるようになりました。
また、角度範囲を指定して経路を作成することもできます。この場合、面をトリムする操作が不要になっただけでなく、加工範囲の形状の作成も不要になり、指定した軸を基準として入力した傾斜角度の範囲で経路を作成できます
以前は、等高線仕上げの未仕上がり部の経路は2D一定ピッチで作成するため、未仕上がり部の形状に起伏があると経路のピッチが粗くなる現象がありました。
延長した面を別の面として作成できるようにするため、面延長機能を拡張しました(図7)。
以前は、製品面の曲率を維持した延長面を作成するには、5種類のコマンドを利用する必要がありました。