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ABAQUS 2017 HF2 日本語版 64bit

【2024,10月】 高度な内容の構造解析と伝熱解析を行うことのできる汎用有限要素プログラムです。
線形および非線形の静的応力/変位解析、モーダル法による各種の線形動的応力/変位解析、直接積分法による非線形動的応力/変位解析、クリープおよびスウェリング解析、座屈固有値解析、非定常および定常の伝熱解析、温度-変位連成解析、圧電連成解析...
製品 ABAQUS バージョン 2017 HF2 (64bit)
言語 日本語版 分類 解析ソフト

高度な内容の構造解析と伝熱解析を行うことのできる汎用有限要素プログラムです。
線形および非線形の静的応力/変位解析、モーダル法による各種の線形動的応力/変位解析、直接積分法による非線形動的応力/変位解析、クリープおよびスウェリング解析、座屈固有値解析、非定常および定常の伝熱解析、温度-変位連成解析、圧電連成解析、熱-電気連成解析,有効応力-間隙圧連成解析、音響-構造連成解析、質量拡散解析、そして破壊力学的評価などを行うことができます。

ABAQUS特徴

Abaqusは陰解法をベースとしたAbaqus/Standard、陽解法をベースとしたAbaqus/Explicitの2つの解析プロダクトがあります。これらの解析モデルを構築・処理するツールとしてAbaqus/CAEを備えています。

ABAQUSAbaqus/Standard

タイヤの騒音
はんだジョイントの破壊
電気ヒューズの伝熱
ガスケットシーリング

ABAQUSAbaqus/Explicit

陽解法時間積分がベース
高速な時刻歴動的現象に対応
極めて非線形の強い準静的現象にも対応
広範な解析タイプ
応力/変位
熱応力
音響と構造の連成
連成Euler-Lagrange(CEL)
ブローモデリング
深絞り
金属圧延
ボトルの落下

ABAQUSAbaqus/CAE

概要
Abaqus専用のプリ・ポストツール
モデリング、ジョブ管理、解析のモニタリング及び結果表示
特徴
直感的で使いやすいユーザインターフェイス
Abaqusソルバとの高い親和性
機能
パートジオメトリ、アセンブリの作成
(パラメトリックモデリング・カーネル内蔵)
材料特性定義、相互作用、境界条件、荷重設定
メッシュ
(フリー、スイープ、構造メッシュ、仮想トポロジー)
解析ジョブの作成、投入、管理、モニタリング
結果表示
(コンター、X-Yプロット、アニメーション、断面他)
Abaqus/CAEのメインユーザインタフェース
Abaqus/CAEのメインユーザインタフェース

ABAQUS機能

ABAQUSソルバーパフォーマンス

ソルバーパフォーマンス
  1. AMS固有値ソルバ,GPGPU,領域並列化

AMS 固有値ソルバの拘束ソルバ(Constraint Solver)の改良

(プロダクト: Abaqus/Standard, Abaqus/AMS)

分配カップリング拘束, あるいはLagrange 乗数を使用した,その他の機能(ファスナ, 接触相互作用, コネクタ, 超弾性材料など) が多数含まれる大規模モデルに対して,AMS 固有値ソルバのパフォーマンスが向上しました.AMS固有値ソルバの拘束方程式の処理が強化されたことにより,多数の拘束が存在する大規模モデルに対してパフォーマンスが向上しました.

AMS固有値ソルバのパフォーマンス向上 1860万自由度 +130万拘束方程式, Sandybridge (16 cores+128GB)
AMS固有値ソルバのパフォーマンス向上
1860万自由度 +130万拘束方程式, Sandybridge (16 cores+128GB)

AMS 固有値ソルバのGPGPUによる高速化

(プロダクト: Abaqus/Standard , Abaqus/AMS)

AMS 固有値ソルバの,縮小した系の固有解を計算する段階の GPGPU アクセラレーションにより,必要な固有モードが10,000 を超える大規模モデルのパフォーマンスが向上しました.さらに,縮小した系の固有解を計算する段階の並列スケーリングも Abaqus 6.13 に比べて向上しています.

900万自由度 フルビークルモデル (800Hz 以下に10,743 固有モード) Sandybridge (16 cores+128GB) K20X カード2枚
900万自由度 フルビークルモデル
(800Hz 以下に10,743 固有モード)
Sandybridge (16 cores+128GB)
K20X カード2枚

GPGPU で高速化された直接方程式ソルバの改良

GPGPU で高速化された直接方程式ソルバのパフォーマンスが向上しました.また,GPGPU のメモリ必要量が減少しました.解析時間の大半を直接方程式ソルバが占める大規模モデルの場合,GPGPU の使用により総解析時間を大幅に短縮することができます.

領域並列化

離散要素法
離散要素法
離散要素法(DEM)の並列化 (プロダクト: Abaqus/Explicit)
6.14で領域分割が可能に
DEM粒子の領域分割はインクリメントごとに実施
個々の粒子が属する領域は解析中に変化します
Abaqus/Explicit :熱的結合の領域並列化
*DYNAMIC TEMPERATURE-DISPLACEMENTでの*TIE
Abaqus
Abaqus/Explicit

ABAQUS線形動解析

線形動解析
  1. AMS固有値ソルバによる音響構造連成,モーダル解析での音圧加振,マトリックス関連機能の改良

AMS固有値ソルバによる音響構造連成

構造-音響連成固有モードをAMS 固有値ソルバで計算し,SIMアーキテクチャを使用して保存することが可能です.さらに,モーダル法でこれらのモードをモード重ね合わせに使用することができます.

音響構造連成問題の解法

直接法
固有値ソルバは不要 / 連成
直接法
モーダル法
Lanczosソルバ / 連成可
SubSpaceソルバ / 連成不可
AMSソルバ / 6.14から連成可
モーダル法

モーダル解析での音圧加振

モーダル法による解析において, 圧力値が規定され, 拘束点ごとに異なる値を持つ音響媒体を使用できるようになりました(直接法による定常調和動的応答解析で使用可能な機能と類似).この機能は, 自動車分野において有用です.たとえば, マフラーや燃料タンクの解析に使用することができます.

マトリックス生成・マトリクス入力に関する機能強化

マトリクス生成やマトリクス入力に関する機能が強化されました.

マトリックスの品質チェック

マトリックス生成または部分構造生成プロシージャで生成された剛性マトリックスと質量マトリックスに対して,“剛体モード” チェックを要求することができます.マトリックス生成プロシージャでは,生成された全体組み立てマトリックスの品質がチェックされます.部分構造生成プロシージャでは,生成された縮約部分構造マトリックスの品質がチェックされます.

ABAQUS接触

接触
  1. Abaqus/Standard ,Abaqus/Explicitの接触

Abaqus/Standardの一般接触用のエッジ-エッジ接触

エッジ間の接触解決処理の自動化を強化し,ロバスト性を高めるために,ソリッドタイプまたはシェルタイプのサーフェス上の特徴線エッジとシェルの外周エッジを考慮するように,エッジ-エッジ接触が拡張されています.また,新しい接触出力変数により,エッジ-エッジ接触の接触荷重を表示することができます.

  1. 一般接触でエッジ同士の接触がモデル化が可能.
  2. 6.13では,はり-はり接触のみが可能.6.14でははりだけではなく,ソリッドのエッジ,シェルの外周エッジも使用可能.
  3. はりには、はり要素、パイプ要素、トラス要素が含まれます.
一般接触用のエッジ-エッジ接触
接触

Abaqus/Explicit での複雑な交差部における接触の改善(シェル交差部の板厚オフセットの扱い向上)

Abaqus/Explicit の以前のリリースでは,複雑な交差部での表面オフセットは常にゼロに設定され,土台となる要素にゼロ以外の参照面オフセットを指定しても無視されました.この制限により,解に望ましくない挙動が発生することがありました.今回のリリースではこの制限が削除され,接触計算での板厚の考慮が適切になりました.

Abaqus 6.13
Abaqus 6.13
Abaqus 6.14
Abaqus 6.14
Abaqus Explicit
Abaqus Explicit

ABAQUS材料

材料
  1. 並列レオロジーフレームワーク, Euler 要素の材料

並列レオロジーフレームワーク の拡張

(プロダクト: Abaqus/Standard, Abaqus/Explicit)

並列レオロジーフレームワーク の拡張

粘弾性ネットワークの粘性応答を定義するための,圧力および全変形の依存性を考慮したべき乗則クリープモデル,もしくはユーザ定義のクリープモデルを使用できるようになりました.

  1. べき乗則クリープモデルの追加
  2. 6.13:ひずみ硬化則,双曲線-正弦則,Bergstrom-Boyce則
  3. 非線形移動硬化の実装(Armstrong-Frederickモデル)(/Standardのみ)
  4. 6.13:等方硬化
  5. 材料モデルのインポートが可能

使用法 (キーワードのみ)

使用法 (キーワードのみ)

*HYPERELASTIC *VISCOELASTIC,NONLINEAR,NETWORKID=, SRATIO=,LAW=POWER LAW *PLASTIC,HARDENING=COMBINED, DATA TYPE=PARAMETERS,NUMBER BACKSTRESS= *CYCLIC HARDENING

はんだ合金用のクリープモデル

(プロダクト: Abaqus/Standard)

はんだ合金用のクリープモデル

以下に示す3つのモデルがAbaqus/Standardに正式に追加されました.金属のクリープ挙動のみならず,2層粘塑性材料の粘性挙動を定義するときにも使用可能です.

  1. Anand
  2. Darveaux
  3. Double Power(二重べき乗則)

使用法 (キーワードのみ)

*CREEP, LAW=ANAND/DARVEAUX/DOUBLE POWER *VISCOUS,LAW=ANAND/DARVEAUX/DOUBLE POWER

引張と圧縮が異なる力-分離弾性

(プロダクト: Abaqus/Standard, Abaqus/Explicit)

引張と圧縮が異なる力-分離弾性

粘着要素を使用して,引張りと圧縮で剛性値の異なる,非連成の力-分離弾性挙動を定義できるようになりました.

  1. 引張りと圧縮の粘着挙動を両方ともモデル化可能
  2. Abaqus/Standard と Abaqus/Explicit

使用法(キーワードのみ)

*ELASTIC, TYPE = TRACTION, COMPRESSION FACTOR = f

UMAT のハイブリッド要素対応

(プロダクト: Abaqus/Standard, Abaqus/Explicit)

ユーザサブルーチンUMAT を使用して,ハイブリッド要素のほぼ非圧縮性および完全非圧縮性の非線形弾性材料挙動を定義できるようになりました.これまでのバージョンではほぼ非圧縮の超弾性材料をUMATで定義すると,ハイブリッド要素がうまく機能しない場合がありましたが,6.14 からはハイブリッド要素にも対応しました.

UMAT のハイブリッド要素対応

Abaqus/Standardでの状態変数による要素削除

(プロダクト: Abaqus/Standard)

ソリッド要素, シェル要素, 膜要素, およびはり要素の削除を状態変数で制御できるようになりました.解依存変数STATUSによって要素の削除が可能 (Abaqus/Explicitと同様)

Abaqus/Standardでの状態変数による要素削除1
Abaqus/Standardでの状態変数による要素削除2
Abaqus/Standardでの状態変数による要素削除3

ABAQUS解析手法

解析手法
  1. XFEM,CEL,Abaqus/CFD,ピラミッド形音響要素

XFEM ベースのき裂進展機能の強化

(プロダクト: Abaqus/Standard)

拡張有限要素法(XFEM)では,き裂などの,任意の解に依存する経路に沿った不連続性をモデル化することができます.この機能が強化され,間隙圧自由度を含めることで,き裂要素面内での間隙圧の不連続性と流体流れを考慮できるようになりました.

間隙水の拡散/応力の連成解析

流体圧による破壊

  1. き裂の発生と進展
  2. 軸対称、2D、3D 要素
  3. 定常問題と過渡問題に対応
  4. 摩擦のある微小すべり接触
流体圧による破壊
流体圧による椎間板の割れ
流体圧による椎間板の割れ
XFEMでの非局所平均化
XFEMでの非局所平均化

非構造メッシュでのき裂進展方向が改善されました.非局所的な平均応力/ひずみ場を使用して,損傷発生基準が満たされているかどうかを判定したり,き裂進展方向を決定したりすることができるようになりました.

非局所平均:(キーワードのみ)
  1. き裂先端まわりの領域で平均化して評価
  2. (MAXPS基準,MAXPE基準のみ)
使用法(キーワードのみ)
  1. *DAMAGE INITIATION, POSITION=NONLOCAL
  2. *DAMAGE INITIATION, R CRACK DIRECTION = rc
XFEMの動的サーフェス

き裂面にサーフェスを自動生成

使用法(キーワードのみ)
*ENRICHMENT, NAME= Enrich1
*SURFACE, NAME=Crack1, TYPE=XFEM
Enrich1
*OUTPUT, FIELD
*CONTACT OUTPUT, SURFACE= Crack1
CRKDISP, CSDMG
XFEMの動的サーフェス

CELの異方性材料の考慮

異方性材料を含む Euler-Lagrange 連成解析を実行できるようになりました.

CELの異方性材料の考慮1
CELの異方性材料の考慮2

CELのアダプティブメッシュ細分化改良

  1. ロバスト性向上
  2. 性能向上
CELのアダプティブメッシュ細分化改良
  1. オイラー領域の一部にアダプティブメッシュ分割機能(AMR)を定義可能.
  2. 動的負荷分散に対応.

Abaqus/CFDの乱流モデル追加

k– Realizable 乱流モデルを流体流れ問題に適用できるようになりました.

乱流モデル:
Spalart-Allmaras(6.10)
k-ε RNG (6.11)
k-ω SST(6.13)
k-ε realizable(6.14)

ピラミッド形音響要素

ピラミッド形要素が使用可能になりました.この新しい5節点の4角錐要素AC3D5は,既存の音響要素でサポートされているすべての荷重, 材料挙動, および境界条件をサポートします.メッシュ生成時に六面体要素と四面体要素間の移行を表現する際に役立ちます.

音響要素:
AC3D4 4-node linear tetrahedron
AC3D5 5-node linear pyramid
AC3D6 6-node linear triangular prism
AC3D8(Std) 8-node linear brick
AC3D8R(Exp) 8-node linear brick, reduced integration with hourglass control
AC3D10(Std) 10-node quadratic tetrahedron
AC3D15(Std) 15-node quadratic triangular prism
AC3D20(Std) 20-node quadratic brick

ABAQUS協調シミュレーション

協調シミュレーション
  1. SIMULIA Co-Simulation Engine API の一般向けリリース

Abaqus とDymola を使用した論理-物理協調シミュレーション

  1. 論理コンポーネントと物理コンポーネントの間の相互作用をモデル化することができます.
  2. 論理制御(電子装置), 電動モータ, 空力装置, 油圧装置はDymola で,機械的, 熱的, 音響学的な物理現象はAbaqus でモデル化します.
  3. 制御アルゴリズムの設計,テスト,最適化が可能です
Dymola-Abaqus 連成
Dymola-Abaqus 連成

車の乗車時の快適性と耐久性の協調シミュレーション

  1. Abaqus とFTire (Cosin Scientific Software のプロダクト) の協調シミュレーションを利用することができます.
  2. 加速, ブレーキ, 横揺れ, 横滑りなどの動作をモデル化できます.
  3. 車体, サスペンション, およびホイールリムはAbaqus で,タイヤ, 道路, および道路上のタイヤの動きはFTire (Flexible Ring Tire Model) でモデル化します.
  4. 車が道路上を移動することにより生じる力とトルクはFTire によって計算され,Abaqus はそれらの力とトルクに対応した変位と回転を計算します.
  5. 非線形材料, 幾何学非線形性の影響, 接触, コネクタなど, Abaqus のほとんどの機能を使用可能です.
  6. タイヤの現象は,FTire における機械的, 摩擦学的, および熱力学的な根拠に基づいて表現されます.

SIMULIA Co-Simulation Engine の機能拡張

SIMULIA Co-Simulation Engine は,Abaqus/Standard とAbaqus/Explicit が一部のパートナープロダクトと連成するときに,複数の領域および複数の場をサポートします.

協調シミュレーション向けの機能拡張

  1. Abaqus/Explicit で体積の連成領域の協調シミュレーションをサポートします.
  2. Abaqus/Standard とAbaqus/Explicit において,熱的場をシェル要素のSPOS 面とSNEG 面の両方で交換可能.前のリリースでは,SPOS 面とSNEG面の一方しか熱的連成でサポートされていませんでした.
  3. SIMULIA Co-Simulation Engine の設定ファイルにおいて,空間マッピング時に交差が検出されない節点および要素に対する処理を指定可能.
  4. Abaqus/Standard とAbaqus/Explicitの入力ファイルの前処理において,協調シミュレーション定義(領域名,場とそれらの因果関係など) の入ったモデル記述ファイルが書き出されるようになりました.サードパーティ・クライアントはこの情報を使用して協調シミュレーションの設定ファイルを生成することができるため,Abaqus入力ファイルによる解析は不要.
  5. SIMULIA Co-Simulation Engineの実行時環境(SRE)でバージョン管理をサポート.

SIMULIA Co-Simulation Engine へのMpCCI コネクタ

(MpCCI : scapos AG社によるマルチフィジックス連成解析インターフェース)

  1. Abaqus 6.14 よりも前のリリースでは,MpCCI クライアントソフトウェアがAbaqus/Standard と Abaqus/Explicit に実装されていました.Abaqus 6.14 リリースでは,Fraunhofer SCAI により MpCCIサーバと SIMULIA Co-Simulation Engine の間の接続が開発されました.この接続により,協調シミュレーション機能のサポート範囲は Abaqus と連成可能な非パートナーのMpCCI 準拠ソルバにまで拡張されます.このコネクタは,SIMULIA Co-Simulation Engine で使用可能な最新の機能(陰的な反復連成など)をサポートします.またコネクタプロセスは,Fraunhofer SCAIから提供されています.MpCCIに関する詳細については www.mpcci.de を参照下さい.サードパーティ・ソフトウェアとの連成方法に関する詳細については, www.3ds.com/simulia  にある Co-simulation ページを参照下さい.

ABAQUS出力

出力
  1. 3DEXPERIENCE Platform 上のPhysics Results Explorer 用SIM形式,接触エネルギ,相当塑性ひずみ速度

Abaqus解析の結果のSIM データベースへの書き出し

(プロダクト : Abaqus/Standard, Abaqus/Explicit, Abaqus/CFD, Abaqus/CAE)

結果をSIMデータベースファイル(.sim)に書き出すことができるようになりました. 新しいSIM データベース(ジョブ名.sim) は,巨大なFEA データを3DEXPERIENCE Platform アプリと大量の計算を必要とするコンポーネント(陰解法ソルバや陽解法ソルバなど) の間で交換するときに使用されるファイル形式です.たとえば,Physics Results Explorer アプリでは,解析結果の高性能な後処理にSIM データベースが使用されます.

Abaqus 出力データベースは, ODB とSIM の2 種類の形式で利用できるようになりました.デフォルトでは,結果の出力はODB 形式で作成されます.3DEXPERIENCE Platform にインポートして高性能な後処理ができるのは,SIM形式の結果のみです.Abaqus/Standard 解析とAbaqus/Explicit 解析では,新しいresultsformat コマンドライン・オプションにより,Abaqus結果の出力形式を制御できます(両方の形式で結果を書き出すことも可能). Abaqus/CFD 解析では,field およびhistory コマンドライン・オプションを使用して結果をSIM 形式で書き出します.

Abaqus/CAE 使用法

(Abaqus/StandardとAbaqus/Explicit のみ)

ジョブモジュール :

ジョブ(Job) → 編集(Edit): 一般(General) タブページ:

結果形式(Results Format): ODB, SIM または両方(Both)

混合モード層間はく離時のモード混合比率の出力

(プロダクト: Abaqus/Standard)

粘着要素でモデル化された層間はく離挙動の場合,損傷発生時と損傷発展中の両方においてモード混合比率を出力できるようになりました.積層複合材材料の一般的な破壊モードである層間はく離に必要なエネルギは,通常,層間はく離領域のモード混合比率に強く依存します.(モード混合比率:せん断変形に対する引張り変形の相対的な比率)多くの場合層間はく離プロセスは強い混合モードであり,層間はく離プロセス中にモード混合比率が大幅に変化します.

新しい出力変数 MMIXDMI と MMIXDME は,粘着要素内の積分点における損傷開始時と損傷発展中のモード混合比率の値をそれぞれ表します.これらの変数により,混合モード層間はく離時の破壊モード(引張り対せん断) を正確に測定することができます.

最後に収束したインクリメントの出力

(プロダクト: Abaqus/Standard)

Abaqus/Standard 解析の一般ステップにおいて,収束に失敗した場合,最後に収束したインクリメントを出力するように,デフォルトの出力挙動が変更されました.これは収束に失敗した原因の特定に役立つ情報です.

この出力は最初のインクリメントより後に収束の問題が存在する場合にのみ書き出されます.

接触関連のエネルギの出力

(プロダクト: Abaqus/Standard)

新しい接触関連のモデル全体エネルギが導入され,エネルギの合計計算(ETOTAL) が改善されました.全エネルギの釣り合いETOTAL に変動が生じるのを回避し,シミュレーション挙動に関する洞察が得られる,新しいエネルギ出力変数を使用することが可能です.新しい出力変数では,弾性接触エネルギ,接触安定化に関連した散逸エネルギ ,および接触拘束“不連続仕事” に関連したエネルギが考慮されます.既存の出力変数ALLSD とALLVD は,これまでのAbaqus リリースと同様に,接触安定化と接触減衰に関連した散逸エネルギを引き続き考慮します.

ペナルティ接触のエネルギ計算の精度向上
接触状態が変化するときの仕事 (ALLCCDW) の考慮が可能
モデル全体のエネルギの釣り合い(ETOTAL)のドリフトが解消

ベクトル節点変数の大きさの出力

(プロダクト: Abaqus/Explicit)

変位, 速度,加速度, および反力の並進ベクトル節点量の大きさを出力できるようになりました. 以下の4 つの新しい節点出力変数が導入されました.これらの新しい出力変数は,履歴出力要求で使用可能です.

  1. 空間変位の大きさ UMAG
  2. 空間速度の大きさ VMAG
  3. 空間加速度の大きさ AMAG
  4. 反力の大きさ RFMAG

相当塑性ひずみ速度

(プロダクト: Abaqus/Explicit)

履歴出力とフィールド出力の両方の要素出力要求で相当塑性ひずみ速度を出力できるようになりました.ひずみ依存材料の評価に使用される相当塑性速度を表す新しい要素出力変数 PEEQR が導入されました.この出力量では,非物理的な高周波振動を軽減するために使用されるフィルタリング係数が考慮さます.フィールドと履歴の両方の要素出力要求で使用可能です.

出力フィールドフィルタリングに境界値を使用した主応力

(プロダクト: Abaqus/Explicit)

境界値によるフィルタを適用して最大,中間,または最小主応力のフィールド出力を得られるようになりました.テンソル量またはベクトル量の各成分は個別にフィルタリングされ,最大, 最小, または絶対最大値と限界値が成分ごとに別々にレポートされます.また,不変量にはフィルタを直接適用することができます.フィールドフィルタリング時の不変量パラメータに次の3つの新しい値が導入されました.

  1. 最大主応力 MAXP
  2. 中間主応力 INTERMP
  3. 最小主応力 MINP

ABAQUSAbaqus/CAE

Abaqus/CAE
  1. CATIAV6アソシアティブインタフェースの双方向サポート,ジオメトリフェイスとメッシュの関連付け,モデルインスタンスのコンテキストの切り替え,出力/ポスト処理

アソシアティブインタフェースの更新

(Abaqus/CAE用アドオン機能)

アソシアティブインタフェースが更新されました.

  1. Pro/E アソシアティブインタフェース (6.13 AP)
    Creo 2.0 をサポート
  2. NX アソシアティブインタフェース (6.13 AP)
    NX 8.5 をサポート
  3. Solidworks アソシアティブインタフェース(6.13 AP)
    Solidworks 2013 をサポート
  4. CATIA V5アソシアティブインタフェース
    V5-6R2013 (R23) をサポート (6.13 AP)
    アセンブリレベルのパラメータをサポート (6.14)
  5. 双方向 V6 CATIAアソシアティブインタフェース
    パブリケーションと材料は転送できません
アソシアティブインタフェースの更新

CATIA V6 アソシアティブインタフェースによるパラメータの双方向インポート

CATIA V6 アソシアティブインタフェースを使用してモデルをインポートした後,モデル内のジオメトリパラメータを変更することが可能です.変更したパラメータに基づいて Abaqus/CAE モデルと元のCATIA V6 モデルの両方が更新されるため, Abaqus/CAE モデルとCATIA V6 モデルが常に同期された状態で設計を繰り返し行うことが可能です.

性能の向上

大規模モデルに対応した性能の強化が行われました.

性能の向上
データベースオープン時間の比較
  1. 多数のパートインスタンスがある場合の操作性
  2. 多数のジオメトリを持つモデルの入力ファイル書き出し
  3. データベースのオープン
  4. 巨大なモデルの処理を高速化
  5. ODB アクセス時間
  6. アニメーション作成が約25%高速化
入力ファイル書き出し時間の短縮
入力ファイル書き出し時間の短縮

オーファンメッシュから作成されたジオメトリフェイスとメッシュの関連付け

パートのオーファン要素面からジオメトリフェイスを作成すると,Abaqus/CAE はデフォルトでその新しいフェイスをメッシュに関連付けるようになりました.

ジオメトリの編集・ツールセットを使用して,オーファンメッシュ要素のフェイスからジオメトリを作成することができます.デフォルトでは,新しいジオメトリフェイスはメッシュと関連付けられます.

Abaqus/CAE でのモデルインスタンスのコンテキストの切り替え

モデルツリーを使用してモデルインスタンスとそれらの子パートインスタンスのコンテキストを切り替えることができるようになりました. これにより,元のモデルまたはパートにアクセスして編集するのが容易になります.

出力/ポストプロセッシング

参照雰囲気温度と参照熱伝達係数のフィールド出力

参照雰囲気温度と参照熱伝達係数の値を要求できるようになりました.熱-応力連成プロシージャ,熱-電気連成プロシージャ,熱-電気-構造連成プロシージャ,および伝熱プロシージャの場合,Abaqus/CAE で以下のフィールド出力変数を使用できるようになりました.

  1. SINKTEMP: 参照雰囲気温度
  2. FILMCOEF: 参照熱伝達係数
フリーボディ・カット関連機能:
複数フレームからのフリーボディ・カットの表形式レポートの生成
フリーボディ・カットの合算ポイントとしての面積中心の選択
ビューカット上に定義されたフリーボディからのX–Y データの読み込み

リンクされたビューポートに対する表示グループブーリアン操作の実行(結果表示モジュール)

結果表示モジュールにおいて,選択した表示グループ操作をすべてのリンクされたビューポート内で同時に実行できるようになりました.また,表示グループを作成するとき,リンクされたビューポート間に共通するアイテムのリストを表示することもできます.

ABAQUSAbaqus 製品構成

ABAQUSAbaqus/Standard

Abaqus/Standardは、幅広い種類の線形と非線形の問題に対し陰解法の手法を用いて解くプロダクトで、構成部品の静的、動的、熱的、電気的および電磁気的な応答を求めることができます。 Abaqus/Standardは、正確な応力解がきわめて重要な静的あるいは低速の動的事象に最適です。 たとえば、ガスケット・ジョイントのシール圧、タイヤの定常回転、複合材を用いた航空機胴体のき裂の進展などが挙げられます。 単一のシミュレーションで時間領域と周波数領域の両方の解析が可能です。 たとえば最初に複雑なガスケットを含むエンジンカバーのマウントの非線形解析を行います。 次に予荷重下でのカバーの固有振動数を抽出することができます。あるいはエンジンの振動から誘導されるカバーの周波数領域における構造と音響の応答を得ることができます。

電気ヒューズの伝熱
電気ヒューズの伝熱
はんだジョイントの破壊
はんだジョイントの破壊
自転車フレームの強度解析
自転車フレームの強度解析

ABAQUSAbaqus/Explicit

Abaqus/Explicitは、陽的時間積分によって連続体と構造材の非線形動的過渡応答解析を行うプロダクトです。

その強力な接触機能、信頼性、大規模モデルの計算効率は、準静的なアプリケーションや不連続な非線形挙動に対しても高い性能を与えます。

特記

Abaqus/Standard実行内のあらゆる時点の結果は、Abaqus/Explicitでの継続の開始条件として使用できます。同様にAbaqus/Explicitで開始する解析をAbaqus/Standardで継続できます。 この統合により提供される柔軟性により、Abaqus/Standardを静的、低速の動的事象、または定常状態輸送解析などの陰的解法に適した解析部分に適用でき、Abaqus/Explicitは高速の動的事象、非線形、過渡応答が解を支配する解析部分に適用できます。

ボトル・コンベアシステム
ボトル・コンベアシステム
金属圧延
金属圧延

ABAQUSAbaqus/CFD

このプロダクトは、プリ処理、シミュレーション、およびポスト処理が Abaqus/CAE によって広範にサポートされている数値流体力学プログラムです。Abaqus/CFD により多数の非線形の流体-熱連成問題や流体-構造連成問題に対処できるスケーラブルな並列 CFD シミュレーション機能が提供されます。

Abaqus/CFD
Abaqus/CFD
Abaqus/CFD2
Abaqus/CFD2

ABAQUSAbaqus/CAE

Abaqus/CAEは、モデル作成、解析ジョブの投入とモニタ、結果表示のためにシンプルで一貫したインタフェースを提供する完全な Abaqus 実行環境 (Complete Abaqus Environment) です。 Abaqus/CAE はモジュールに分れており、 各モジュールでモデル作成過程を論理的に分類しています。たとえば ジオメトリの作成、材料特性の定義、メッシュ生成、解析ジョブの投入、結果の表示などです。 モジュール間を移動するごとにモデルが構築され、 Abaqus/CAE はそのモデルから Abaqus/Standard か Abaqus/Explicit 解析プロダクトにジョブ投入する入力ファイルを生成します。 解析プロダクトは解析を実行してジョブの状況をAbaqus/CAEでモニタするための情報を送り、出力データベースを生成します。 最後にAbaqus/CAEの結果表示モジュール (Abaqus/Viewer として独立したプロダクトにもなっている) で出力データベースが読み込まれ、解析の結果が表示されます。

Abaqus/CAEのメインユーザインタフェース
Abaqus/CAEのメインユーザインタフェース

ABAQUSAbaqus/Viewer

Abaqus/Viewer は、Abaqus/CAE から結果表示モジュールの機能のみを取り出したものです。モデルと解析プロダクトからの結果の情報は、出力データベース(.odb)から取り込まれます。出力データベースはニュートラルなバイナリファイルです。したがって Abaqus/Viewer がサポートされているプラットフォームであれば、 他のプラットフォームで実行されたAbaqusの解析結果もすべて処理することができます。 変形図、コンター図、 ベクトル図、X-Yプロット、結果のアニメーションを作成することができます。

Abaqus/Viewer

ABAQUSAbaqus/Foundation

Abaqus/Standard の線形静的、動的解析機能にアクセスする解析オプションです。

ABAQUSAbaqus/Aqua

この Abaqus/Standard および Abaqus/Explicit 用アドオン解析機能を使用して、 海洋パイプラインと海洋構造物に対する定常流、波、および風の効果に基づいて、抗力と浮力を計算することができます。Abaqus/Aqua は、はり要素、パイプ要素、トラス要素などの線要素を使用して理想化できる構造物に利用できます。

ABAQUSAbaqus/Design

設計感度解析 (Design Sensitivity Analysis, DSA) のための Abaqus/Standard への追加機能です。指定した設計パラメータに関する出力変数の導関数を計算することができます。

ABAQUSAbaqus/AMS

この Abaqus/Standard 用追加解析機能を使用して、固有値の抽出に自動マルチレベル部分 構造固有値ソルバ(AMS)を選択することができます。

ABAQUSEuler-Lagrange 連成 (CEL) 解析

従来の Lagrange 解析では、節点は材料内で固定され、材料境界は要素境界と一致し、要素は材料の変形に従って変形します。一方 Euler 解析では、節点は空間に固定され、材料は変形しない要素内を流れます。Euler 要素は必ずしも単一の材料で完全に満たされなくてもよく、部分的または全部が空孔になるものもあります。Euler要素メッシュにより移動や変形が可能な材料空間が与えられます。Euler 材料は、Euler-Lagrange 接触によって Lagrange 要素と相互作用を考慮します。通常このタイプの接触を含むシミュレーションは、Euler-Lagrange 連成 (CEL) 解析と呼ばれます。この強力なEuler-Lagrange 連成 (CEL) 解析機能はAbaqus/Explicitの一般接触機能により利用可能であり、流体-構造連成などの完全に連成したマルチフィジックスシミュレーションを実現できます。

ABAQUSCo-simulation with MpCCI

このAbaqus陽アドオン解析機能を使用して、AbaqusをMpCCIインタフェース、MpCCI インタフェースをサポートする任意のサードパーティの解析プログラムと連成させ、マルチフィジックス問題を解くことができます。

ABAQUSCo-simulation with MADYMO

このモジュールは、Abaqus/Explicitのアドオン機能であり、MADYMOとAbaqus/Explicitの連携によって、車両衝突乗員安全シミュレーションを実行するために使用することができます。

ABAQUSAbaqus データのADAMSモーダルニュートラルファイルへの変換

MSC.Software Corporation のマルチボディダイナミクスソフトウェアADAMS/Flexは、 ADAMSで動的解析を実行するときにコンポーネントの柔軟性を考慮することが可能となっています。ADAMS/Flex はAbaqus のような有限要素解析コードを利用して、ADAMS が使用可能な形式で柔軟性情報を提供します。Abaqus ADAMSトランスレータを使用すると、ADAMS コンポーネントに対応する Abaqus モデルを作成し、Abaqus の解析結果を ADAMS/Flex で必要な形式の ADAMS モーダルニュートラルファイル (.mnf) に変換できます。

ABAQUSAbaqus Interface for Moldflow

このオプショナルのインタフェースは、Moldflow 解析の有限要素モデルデータをAbaqus 入力ファイルに変換します。

ABAQUSSIMULIA Associative Interface CATIA V5, V6

この Abaqus/CAE 用アドオン機能は、CATIA V5 , V6 セッションと Abaqus/CAE セッションの間の接続を確立します。この接続を使用してCATIA V5 , V6 から Abaqus/CAE にモデル情報を転送できます。CATIA V5 , V6 でそれ以降に行ったモデルの修正は、Abaqus/CAE でモデルに定義した解析フィーチャ (荷重や境界条件など) を保持したまま Abaqus/CAE モデルに継承できます。CATIA V5 形式のパートファイル (.CATPart) およびプロダクァイル (.CATProduct) のジオメトリも Abaqus/CAE に直接インポートできます。またアセンブリファイル (.eaf) 形式の CATIA V6 モデルも Abaqus/CAE に直接インポートできます。

ABAQUSSolidWorks アソシアティブインタフェース

この Abaqus/CAE用アドオン機能は、SolidWorks セッション、および Abaqus/CAE セッションの間の接続を作成します。この接続を使用してSolidWorks からAbaqus/CAEにモデル情報を転送できます。SolidWorks でそれ以降に行ったモデルの修正は、Abaqus/CAE でモデルに定義した解析フィーチャ (荷重や境界条件など) を保持したまま Abaqus/CAE モデルに継承できます。

ABAQUSPro/ENGINEER アソシアティブインタフェース

この Abaqus/CAE 用アドオン機能は、Pro/ENGINEER セッション、および Abaqus/CAE セッションの間の接続を作成します。この接続を使用してPro/ENGINEERと Abaqus/CAEの間でモデル情報を転送できます。Pro/ENGINEER でモデルに行った修正は、Abaqus/CAEでモデルに定義した解析フィーチャ (荷重や境界条件など) に影響を与えずに Abaqus/CAE モデルに反映できます。また特定のジオメトリをAbaqus/CAEで修正し、Pro/ENGINEERのモデルに反映させることもできます。

ABAQUSCATIA V4 用ジオメトリトランスレータ

このアドオン機能を使用してCATIA V4形式のパートおよびCATIA V4アセンブリ (.model, .catdata, .exp のファイル) のジオメトリを Abaqus/CAE に直接インポートできます。

ABAQUSParasolid 用ジオメトリトランスレータ

このアドオン機能を使用して、Parasolid形式のパートおよびParasolidアセンブリ (.x_t, .x_b, .xmt のファイル) のジオメトリを Abaqus/CAE に直接インポートできます。

ABAQUSATOM

材料を削減して剛性を維持しながら最小重量の目標を達成するなど、 一連の目的と一連の制約を前提として、トポロジーまたはモデルの形状の最適化を図る最適化機能を、Abaqusは有しています。ATOMはこの最適化機能を支援するもので、たとえば最適化処理によって履歴データは ATOM_OPTIMIZATIONに書き込まれ、このデータを使用して設計変数が追跡可能となり、 各設計サイクルの後で目的関数および制約条件がどのように変化したかを示す X–Y プロットを作成できます。

ABAQUS動作環境

OS Windows 7, 8, 10
Professional and
Enterprise
Windows Server
2008 R2 SP1,
2012, 2012 R2
(with or without
HPC Pack)
Red Hat Enterprise
Linux 6, 7
SuSE Linux
Enterprise Server 11, 12
Processor x86-64 Intel or AMD x86-64 Intel or AMD x86-64 Intel or AMD x86-64 Intel or AMD
C++ Compiler Visual Studio 2012
Update 5
Visual Studio 2012
Update 5
GCC GCC
FORTRAN Compiler Intel® Visual Fortran 16.0
Update 1
Intel® Visual Fortran 16.0
Update 1
Intel® Visual Fortran 16.0
Update 1
Intel® Visual Fortran 16.0
Update 1
MPI and
Interconnects
Microsoft MPI Microsoft MPI and
supported interconnects
IBM Platform MPI
(supplied) and
supported interconnects
IBM Platform MPI
(supplied) and
supported interconnects
Workload Manager   Windows HPC IBM Platform LSF IBM Platform LSF
GPGPU Select NVIDIA and AMD Select NVIDIA and AMD Select NVIDIA and AMD Select NVIDIA and AMD
Required OS Components Internet Explorer 10 or greater Internet Explorer 10 or greater Runtime libraries Runtime libraries